2010年7月31日土曜日

熱中症

はじめまして。小さな診療所を運営しているぱくと申します。

遊びでブログやHPをやったりしたことはあるのですが、仕事にからめてブログをするのははじめてです。仕事にも遊び心を忘れたくないということで、あそびばと名付けさせていただきました。

日々感じることや、思いを自分勝手にしるしますが、しばしお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

今回は熱中症のはなしです。報道でも熱中症のひとが増えているようですね。
これだけ暑いとばててしまいますが、このバテるということも熱中症に関係あるようです。

熱中症のことを英語でHyperthermiaというそうです。その中でも生命に関わ重篤な状態をheat stroke(熱の卒中)というそうです。熱による卒中とはなかなか激しい状態を示していると思いますが、最近熱中症に関連する患者さんが多いので、ちょっと調べてみました。

HPや教科書を繰ってみますと

熱中症は熱痙攣、熱失神、熱疲労、熱射病に分類されるとあります。
前三者は良性、後者は生命予後に関わる悪性に分類されるそうです。

熱痙攣: 発汗により、四肢腹部筋肉に痙攣を起こすもの。サッカーワールドカップでもよくありましたね。

熱失神:意識障害を伴うものとしてHeat syncopeと分類されております。診療所にしんどいと来られる、次あげる熱疲労の患者さんは軽いこの症状を合併することが多いようです。

熱疲労:熱射病の前段階。高齢の方がよくかかるとありますが、若いひとにあってもおかしくないと思います。診療所に来診される方はこのタイプが多いです。生理食塩水の点滴で急速に回復されます。熱射病との違いは体温上昇がまだ見られない状態のようです。 悪心、嘔吐、頭痛、めまいなど多彩な症状を呈する。

熱射病:うつ熱により体温コントロールを失い急性の意識障害を来す。体温は40℃以上に上昇、意識障害をきたす。39℃まで急速冷却し集中治療室で厳密なバイタル管理を必要とする。
英文HPでは救急車を呼びましょうとあります。

ウイキペディアがよくまとまっておので、リンクを張っておきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87

ここにもありますが、軽い症状に対する対応としては水分補給と塩分補給に尽きると思います。尿、汗には塩分をふくんでおりますので、自然に発汗が増える夏期には塩分補給は不可欠です。

普段、血圧や腎機能障害で塩分制限をお願いしている患者さんにも、この時期だけは別な説明をしております。

「お茶、お水で水分補給してくださいね。」「汗をかくので塩分補給もわすれないでね、お茶一杯にぱらぱらの塩くらいで良いのでね。それがいやだったら、ふだんは制限をお願いしている梅干しや漬物でもよいですよ。」

趣味で家庭菜園をされている方も多く。朝の短時間の作業でも症状が出現することもあるようなので。水分、塩分補給、栄養管理、充分な睡眠にもこころがけたいですね。

おかしいと思ったら早めに医療機関の受診をおすすめします。

最初からかたくなってしまいました。