2011年11月24日木曜日

HPVワクチンどちらを選ぶ? サーバリックスとガーダシル




日本でもガーダシルが投与開始となりまして、サーバリックスかガーダシルかどちらにしようか、迷われているのではないでしょうか? 来年度からの公費助成の有無もわかっていない現状で、費用の心配をされていることもあると思いますが、情報の羅列になりますが、記させていただきます。


ヒトパピローマワクチンの海外のガイドブックをみていると、ガーダシルの方が先行して承認されており、日本とは承認の順が逆となっております。


明らかな違いというのはサーバリックスが2種のヒトパピローマウイルスに効果があるのに対して、ガーダシルは4種のウイルスに効果があるということです。(HPV16、18は共通、ガーダシルは他に6、11を対象にしている・外陰部癌)アメリカではガーダシルは男児への投与が認められているのに対して、サーバリックスは女児にのみ認められているようです。


ガーダシル、サーバリックスの両ワクチンとも子宮頚癌に対する短期的な予防の効果は海外では結果がでているのですが、新しいワクチンのため、長期的な予防の効果はまだ判っていないということが問題なようです。(結果をみるのに10年単位の年月を要する。)


良いワクチンかどうかという判定が、接種した世代が子宮頚癌に罹患する年代までは評価が難しいというこのなのでしょうか。


また、接種を足踏みさせる報道がなされていたりすると、本当に接種させるべきかどうか悩んでしまいますね。海外では死亡例の報告もあり、接種に後ろ向きなインターネットの記事もありました。


また、HPV16、18以外のHPVウイルスが原因となる子宮頚癌が海外でも3割くらいあり、多価ワクチンの開発が望まれ、進行中のようです。


以下、上記の内容がまとめてあるリンクをいくつかはらせていただきました。
HPVウイルス及びワクチンの説明。 詳細に書いていただいているが、ややわかりにくい
http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/343/dj3437.html


HPVワクチンの問題
http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/e/3d1f98fb5776b90d8efa7bb1dfcc1a93 


HPVワクチンの効果(ガーダシル)
http://ds-pharma.jp/medical/gakujutsu/jwtopstory/2005/top05-10.html


サーバリックスとガーダシルの比較 
http://www.koizumi-shigeta.or.jp/yobou3-hpv.html


現在のところ、このワクチンは性デビューする前の女性に著明な効果を示すと言われております。


公費助成を行って、接種の対象となっている年齢の女性に接種を促すというのは理にかなっていると思います。


来年度も助成が続くことを願います。



2011年11月23日水曜日

乙な国? おとうとくに?乙訓(Otokuni) Chic country? or brother country? Otokuni

博多の街並みです
紅葉真っ盛りで、京都の道路は混んでますね。
今回は乙訓地域にまつわるはなしです。といっても、重大なはなしではないので、適当に流して読んでいただけたら幸いです。
「へうげもの」(飄軽ひょうげたもの)ってご存知ですか?古田織部(重然 しげなり、-しげてる)という茶道と関わり深い戦国武将を主人公にしたまんがなんですが、NHKBSのテレビアニメで毎週木曜日に放映しております。
アニメをみて、まんがの方もみるようになりました。
ところで、今回の題名と「へうげもの」って何の関係があるの? 
ですよね。
まんがではじめて知るようになったのですが、古田織部って乙訓郡上久世荘の代官をしていたのだそうですね。さらに親近感がわきました。

へうげものでよく、「乙だねー」ということばが出てくるのですが、これも耳に残ります。

趣きのある、味わい深いという意味で、邦楽の音階の甲より低い音で、渋みのある音だそうです。

ひょっとして、乙訓の「乙」もこの乙かと調べてみたのですが、残念ながら違うようでした。


乙訓の語源はおとうとくにだそうですが、「乙なくに乙訓」というキャッチフレーズ、いかがですか?

セカンドのくにですが、ちょっと渋みのあるくに

夢のある楽しい地域が良いですね。

2011年11月15日火曜日

虹でした the rainbow

今日仕事が終わった後のことです。虹がでているとカメラをもって写真を撮るようにと指令を受けました。外にでた瞬間はきれいにでていたのですが、明るさの関係ですぐに薄れていきました。
光に反射してきらきらしていて、
今日のはちょっと小ぶりでしたが、神秘的でした。
虹をみたときって、何か得した気分になりますね。





2011年11月9日水曜日

TPP オリンパス問題 まわりが目まぐるしく動いてます。

これはリコーのカメラで撮っております。

この数日間ニュースから目が離せません。
TPPは本格的に動きだすと日本の社会に大きな影響を及ぼしそうです。
医療にも大きな影響を及ぼすと言われており、京都府医師会は反対の緊急決議をだしております。
混合診療の導入、外国保険会社の医療への本格的な参入、国民皆保険の崩壊など。
すべてが悪とは言えませんが、医療を平等に受ける権利を侵害されるのは確実なようです。
政治の流れに注目していきましょう。

オリンパス問題は降って沸いたような事件ですが、報道をみるかぎり、その根は深いようです。
当院でもオリンパス社製の内視鏡を使わせてもらっておりますが、製品、信頼性は抜群です。
私ごとながら、オリンパス社製の写真用のカメラも大好きです。
ただ、内視鏡のシェアナンバーワンを維持するために、
無理なことがあったのではないかと推測してしまいます。
会社としての形が維持されることを望むばかりです。

オリンパス


2011年11月7日月曜日

さようならスティーブジョブス Goodbye Steve Jobs

この題に関して、世界中のひとたちがたくさんそれぞれの想いを綴っているとおもいます。巷にはジョブス本があふれていますね。


アップルのコンピュータに初めて出会ったのは、確か1992年研修医でローテーションしていた麻酔科の医局だったと思います。麻酔医の先生の一人の持ち物だったのですが、当時としてはかなり小さな箱にモニターがついていて(1987 SE,Mac II)、当時からデザインは秀逸なものでした。内容のかっこよさは当時は全然わからなかったのですが、画面上に映し出される絵や文字、ボデイのデザインに感動して、物欲の強い私は思わず「欲しい!!」と思ったことを記憶しております。


2年くらい経て少し給料をいただけるようになったので、念願のマックを購入しました。それほど、高いマックではなかったのですが(1993 Centris 660AV)、今から20年近く前ですが、ビデオのとりこみ端子がついていて、テレビの動画を取りこめたのを見て感動しました。残念ながら今ほどCPU、メモリーの性能がなかったので、動画を編集できるところまでにはいたりませんでした。


その後、大学院生の時期に家用を含めて3台のマックのノートパソコン(1994 PowerBook 520c 1998 PowerBook G3 233MHz/13.3" 1999 iBook)にお世話になりました。


マックの画面は親しみを持ちやすく、使っているときにある種の幸福感に浸れるという、少し宗教的な感覚近いものを感じるようです。


さすがに、この時点でコンピュータに投資しすぎたという反省から、2002年にOSXがでたときのマックPowerMac G4 (Dual 867MHz)を最後に、その後はマックを離れ、なるべく値段の安いウインドウズマシンを使うようになりました。


常にマックを意識していたのですが、仕事にはウインドウズマシンが中心だったため、マックへの投資はしばらく中断しておりました。


マックと再びかかわるようになったきっかけはiphone旋風でした。自分で所持できる条件が合わなかったため、iphoneのかわりに2009年にipod touchを持つようにになりましたが、利便性にはたいそう驚かされマック教に再びスイッチが入りました。macmini、appleTV、ipadで現在に至っております。


振り返って見ると、最初はひとつの「持ち歩けない箱」というかたちで始まった情報収集のデバイスが、進化とともにだんだん小さくなり、からだに身につけるかたちに変化しているというところでしょうか。


スティーブジョブスの具現化したかったことはまだまだあったのでしょうが、パーソナルコンピュータの進化に重要な役割を果たしたということで、これからも語り継がれていくのでしょうし、
神話化されていくのでしょうね。


さようならスティーブジョブス、楽しい時間をありがとう。


マック教ではない方、呪文のような言葉を並べて失礼しました。

2011年11月2日水曜日

在宅医療懇話会 Home Healthcare meetig

日がすっかり短くなってしまいましたね。


5時を過ぎるともう薄暗くなってます。


秋の深まりを感じますね。


先週末に、在宅医療懇話会という医療関係者を中心とした、在宅医療に関係した勉強会に参加させていただきました。


お題は「ITを利用した在宅医療支援の取り組み」と「在宅医療における褥瘡対策・ラップ療法を中心に解説」でした。


「ITを利用した在宅医療支援の取り組み」は、介護ブログを調査、解析されたり、テレビカメラ(テレビ電話)を利用した在宅支援の取り組みを紹介していただきました。介護の世界とITとの関わり合いは、まだ始まったばかりですが、人手不足や、予算に限りがあることなどを背景にして、どんどん進んで行きそうな予感がしました。医療の世界も決して例外ではないと思います。


「在宅医療における褥瘡対策・ラップ療法を中心に解説」はラップ療法の第一人者の先生に来ていただいて、その内容、仕組み、注意点などを中心に解説していただきました。褥瘡(床擦れ)という、特殊な傷の治療について、今までの治療と少し異なった方法で治療を行うのですが、治らないとおもっていた傷が治る事例をたくさん紹介いただき、褥瘡治療の新たな展開をお示しいただきました。
元祖ラップ療法 http://www.geocities.jp/pressure_ulcer/




U先生、お疲れさまでした。