日本でもガーダシルが投与開始となりまして、サーバリックスかガーダシルかどちらにしようか、迷われているのではないでしょうか? 来年度からの公費助成の有無もわかっていない現状で、費用の心配をされていることもあると思いますが、情報の羅列になりますが、記させていただきます。
ヒトパピローマワクチンの海外のガイドブックをみていると、ガーダシルの方が先行して承認されており、日本とは承認の順が逆となっております。
明らかな違いというのはサーバリックスが2種のヒトパピローマウイルスに効果があるのに対して、ガーダシルは4種のウイルスに効果があるということです。(HPV16、18は共通、ガーダシルは他に6、11を対象にしている・外陰部癌)アメリカではガーダシルは男児への投与が認められているのに対して、サーバリックスは女児にのみ認められているようです。
ガーダシル、サーバリックスの両ワクチンとも子宮頚癌に対する短期的な予防の効果は海外では結果がでているのですが、新しいワクチンのため、長期的な予防の効果はまだ判っていないということが問題なようです。(結果をみるのに10年単位の年月を要する。)
良いワクチンかどうかという判定が、接種した世代が子宮頚癌に罹患する年代までは評価が難しいというこのなのでしょうか。
また、接種を足踏みさせる報道がなされていたりすると、本当に接種させるべきかどうか悩んでしまいますね。海外では死亡例の報告もあり、接種に後ろ向きなインターネットの記事もありました。
また、HPV16、18以外のHPVウイルスが原因となる子宮頚癌が海外でも3割くらいあり、多価ワクチンの開発が望まれ、進行中のようです。
以下、上記の内容がまとめてあるリンクをいくつかはらせていただきました。
HPVウイルス及びワクチンの説明。 詳細に書いていただいているが、ややわかりにくい
http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/343/dj3437.html
HPVワクチンの問題
http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/e/3d1f98fb5776b90d8efa7bb1dfcc1a93
HPVワクチンの効果(ガーダシル)
http://ds-pharma.jp/medical/gakujutsu/jwtopstory/2005/top05-10.html
サーバリックスとガーダシルの比較
http://www.koizumi-shigeta.or.jp/yobou3-hpv.html
現在のところ、このワクチンは性デビューする前の女性に著明な効果を示すと言われております。
公費助成を行って、接種の対象となっている年齢の女性に接種を促すというのは理にかなっていると思います。
来年度も助成が続くことを願います。