2012年11月27日火曜日

日本辺境論(内田樹さん)とまんが

図書館で借りた内田樹さんの「日本辺境論」を流し読みしました。


流し読みなんで、本の批評は他のひとに譲るとして、
私には最後の章の「辺境人は日本語と共に」で、
まんがと日本語との深い関係を解説しているところが、
「なるほど」と膝を打つ内容でした。

この章では、漢字とかなという日本語の特徴を示したあと、
(かな・表音文字、漢字・表意文字。
表音文字は音声、表意文字は図像。
日本語は音声と図像を並行処理しながら
言語活動を行っている。)
日本の「まんが」の構造も
日本語に準じるものと解説されております。

まんがの「吹き出し」は「かな・音声」の役割を担い、
「絵」の部分は「漢字・図像」の役割を担っているそうです。

「絵」と「吹き出し」で高速、並行処理が可能となり、
内容の豊かな作品が生み出されるようです。

先日のブログのBD(べーでー)のところで、
日本まんがとバンド・デシネとの違いを無意識に質問したように、
まんがを高速処理する方法は自然に身についているようですね。

本を読んでも内容をなかなか再現できないのですが、
まんがは本に較べて比較的容易く再現できる。

まんが以外のことにも利用できたら良いなと思います。



こんな風景、まだ近所にあります。


2012年11月18日日曜日

紅葉撮った?(喫茶らくがき)

雨のあとの良いお天気になりましたね。
家の近所は風がピューピュー吹いて、冬の天気です。

家人からまたまた指令が出たので、
家の近所を自転車で一回りして撮って来ました。

雨のあとの景色って、
何かきらきら輝いて美しいですね。


喫茶らくがき

そうそう、京都市芸大向かいの喫茶らくがき、
コーヒーおすすめです。

http://tabelog.com/kyoto/A2604/A260401/26015426/dtlrvwlst/2062469/


2012年11月15日木曜日

虹でした、昨日です。3

急に寒くなりましたね。お風邪の方も急増しております。
空気が乾燥し、ウイルス性の疾患が流行る季節になりました。
身体を暖め、乾燥に気をつけてお過ごしください。

写真は昨日撮った虹です。いつも似た時間帯、同じ方角に見えます。虹の出やすい地理的な条件があるのでしょうね。


2012年11月12日月曜日

BD (べーでー)バンド・デシネ エマニュエル・ルバージュさん

来日しているフランスのBD作家のエマニュエル・ルバージュさんの講演会に参加してきました。
バンド・デシネ

ニカラグアの革命を題材にした作品「ムチャチョ」の邦訳発刊記念だったようです。

講演の中でアンガジュマンってでてきて。政治的な関わりをもつことを意図したわけではないと言われていたのですが、アンガジュマン「それなに?」って感じだったんですが、
英語のengagementのことだったのですね。

漫画を作り上げるステップや、子供のころにBD作家をめざし、同じ町に住んでた有名BD作家の手ほどきを受けられたエピソードを披露していただきました。即興で鉛筆と水彩絵の具で漫画を描いてみせてくれたり、充実した講演会でした。


最後はサイン会。一人一人順に描いてくれて、5分ほどの質問タイム付きでした。
1ページを5日ほどかけて描くということに驚いて、「量産体制の日本の漫画をどう思うか?」質問してみました。昔から日本の漫画に親しまれていたようで、「アキラ」や「ドラゴンボール」のページ数にはびっくりされたようです。1冊を30分〜1時間で読んでしまう自分に「BDをどのように親しんだら良いか?」聞いてみたら「1ページ1ページじっくり味わって欲しい。」と言われました。
映画でもコミックでも、お国柄ってあるようですね。
BDの裏表紙に描いてもらったサインです。
絵まで描いてくれたのが感激です。
名前を紙に書いて渡して、ニックネームと
H.pyloriって全然関係ないことまでサインしてもらいました。
「スパニッシュ系の名前だね」って、ピロリ菌はフランスでは
それほど有名ではないみたいですね。
最近亡くなったBD作家のメビウスの存在で初めて知ったBDの世界。もう30年以上前のことですが、これから日本でも少し広がって行きそうな気配です。


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2012年11月6日火曜日

紅葉してますね。

連休はいかがでしたか?
寝正月ならぬ、寝休日で1日は終わりました。
もう一日は庭木の剪定と言いたいところですが、
知り合いの方に剪定していただいた枝を
ゴミ袋に詰め込む作業をしてました。
おかげさまで、
何とか年の暮れを迎えられそうです。

京大桂坂キャンパスの紅葉なんですが、ちょっと暗いですね。

2012年11月3日土曜日

胃がん撲滅プロジェクト8 胃がんは本当に撲滅されるの?


連休ですね。
紅葉のシーズンでどこも混むとニュースでいってますね。
検診関係の発表予定があり、スライドづくりに励んでます。
その中で下のスライド2つを紹介させていただきます。

まず最初は、胃がんの死亡率が全年齢層において、
他の先進国と較べて際立って高いというものです。

データはWHOのもので、
出典を記さないといけないのですが、
すぐに示すことができなくて失礼します。作者様。

これによると先進国に較べて
トレンドが30−40年遅れているとのこと。
日本の高年齢層の高感染率や
ヨーロッパとは違ったアジア特有のピロリ菌感染
(東アジア型cagA蛋白産生)という条件の違いがあり、
直接は比較しにくいかもしれませんが、
このグラフをみて言えることは、
日本は胃がん死が多く、
より有効な対策をたてる必要があるということでしょうか。
cagA説明

塩分の高消費国ということで、日本とイタリア少し似てますね。
勝手にシナリオ作ってみました。
根絶の最終兵器はワクチンだと思うのですが、
まだ実用化されていないようですね。
実用化はそう遠くない将来であって欲しいですね。
ピロリ菌は幼児期に感染するといわれており、
若年の感染者を拾い上げ、フォロー、
適切な時期に除菌することが必要と思われます。

成人の感染者の対応が、
現在の胃がん検診と一致する部分になります。
胃がんの存在診断は内視鏡検査+生検病理診断以外に
現在の段階で選択肢はありません。
そこに至るまでの選別はX線検査であっても良いし、
ペプシノーゲン検査であっても良いようにおもいます。

高齢者層の胃がん死亡を減らすためには、
やはり適当な年齢で除菌治療を行っておくことが大事ですが、
除菌治療の保険上の制約で、
誰でも受けることができないことが、
足枷のひとつになっているようです。



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