山中伸弥さん、ノーベル医学賞とられましたね。おめでとうございます!!
日本の医学生理学賞受賞は利根川進以来だったのですね。
今回は2005年にノーベル医学生理学賞の受賞の対象となったピロリ菌のはなしです。
先日、患者さんから良い話題をいただきました。
「ヤクルトでピロリ菌が消える」
といううわさを聞いたがほんとう?というものでした。
ヤクルトがピロリ菌に効果があるということが初耳だったので、ちょっと驚きでした。
その場では「それはあまり聞いたことがないので、正しくない情報かもしれません」とお答えしました。
でもよく考えてみると、ピロリ菌に対抗するヨーグルトとして開発されたMeijiのLG21もヨーグルトだし、ヤクルトにも似たはたらきがあるのかなー?
素朴な疑問がわいてきました。
ネットでちょっと調べてみました。
ラクト バチルス ガゼイ シロタ株(ヤクルト)
LG21
同じ系統の菌のようです。
LG21のみ服用していて、いったいどのくらいの割合で除菌できるかという疑問について、正しい答えをできるわけではないですが、文献を探してみると、小児で1年間服用し続けて、3割程度の除菌率を示しているものがありました。
乳酸菌自体、ピロリ菌に対抗する力があるようで、ヤクルトに効果がないということは断定できません。
ただ、効果があるという文献を探してみましたが、見つかりませんでした。
現在のところの答えとしては「ヤクルトをふくめた乳酸菌はピロリ菌に対抗するちからをもつようだが、服用を続けて消える確率はわずかで、プロバイオティクスのみでピロリ菌が除菌されることに大きな期待は持たない方が良い。」というところでしょうか。
間違っていたらごめんなさい。
LG21を除菌のときに薬と併用いただいて、副作用の低減や除菌率の上乗せ効果を期待して相談することも多く、ヤクルトもひょっとしたら同じような使い方で似た効果が期待できるかもしれんませんね。
ピロリ菌の宣伝のためのかぶりもの考えてみました。 |
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