2011年4月29日金曜日

震災におもうこと、連休のお知らせ

ゴールデンウイークに突入しておりますが、いかがおすごしでしょうか?


当院は5月1日〜5月5日までお休みをいただいております。


5月3日は乙訓休日診療所に出向しております。


震災が起こってから1ヶ月あまり、いろいろなことがありましたが、感じるままに少し記させていただきます。


震災直後に、「震災で直接被害を受けた訳ではないのですが、震災のテレビ報道をみていると、気分が悪くなりました。」という相談をよくいただきました。


心的外傷後ストレス障害かどうかは専門家にお任せするとして、テレビの影響の大きさを改めて認識する出来事だったと思います。


テレビを通して気分が悪くなったりすることは、いままでもあったかとは思うのですが、今回は津波の映像を見たくなくても、どのチャンネルを回しても、似た番組を放映していましたね。
テレビを消さないかぎりは、その映像からは逃れられない状況は、ストレスを受けやすい状況をつくりだしていたように思います。大災害の映像は知っておかないといけない情報を得られる反面、あまりみていたくないものですね。


震災の医療への影響は、他の産業と同様にいまだに大きく影響を受けております。


物流の拠点が福島だったり、オペレーティングセンターや修理センターが東北にあったり、重要な薬が滞ったり、内視鏡検査も支障を来したりしております。


福島原発の事故は、私がコメントできる内容を超えておりますが、日本のみならず、世界にも影響を及ぼす事態となっていることを考えると、原子力発電に依存している私たちの電気を使った生活にも再考を要するように思いました。


またまた、かたい話になってすみません。


お気に入りの柿畑です。勝手に撮影して持ち主のかた、すみません


2011年4月18日月曜日

桜まつり3 向日市長選を前にして

来週は向日市長選です。向日町競輪存続や洛西口駅周辺の開発など、これからの向日市に大きく関わる問題を抱えた状態での選挙になるようです。

向日市の特徴はと言えば、全国のなかでも人口、面積の面で下から数えた方が早い市で、古い歴史、豊かな田園風景、竹林、福祉の充実、日本電産、激辛商店街、などでしょうか。

40数年前、両親と越してきたときは見渡す限り田園風景でした。

学生の頃は、永遠にこのままだろうと信じて疑いませんでしたが、ゆっくりと変わろうとしているのでしょうね。

特徴を伸ばすかたちのまちづくりをしていただけるとうれしいです。

ひとつお願いを書かせていただくとしたら、物集街道の整備はぜひともお願いしたいです。歩道・自転車道を含めた道路の拡張、信号機の増設など、お年寄りや子供に配慮した形でできれば良いのですが。





西向日駅NTTそばの桜並木です。さくらも大分葉桜になってきました。

2011年4月16日土曜日

桜まつり2

今日の雨でさくらも大分散ってしまいましたね。前回からの続きです。
写真を撮るのが仕事が一段落した時間が多いので、 夕暮れ近くの時間が多いです。
すこし、ほっとする時間帯になってます。

 
上桂駅の桜。立派ですね。

              同じく上桂駅。

元職場近くの桜
                
同じく官舎

 
往診の帰り、近所の桜 

2011年4月11日月曜日

桜まつり

桜満開ですが、今日の強風で大分散りそうですね。花冷えもしておりますが、お風邪にはお気をつけください。今日は桜の写真をのせたかっただけなので、からだのはなしは少しお休みさせていただきます。

嵐山なんですが、ビックリするくらい観光客のお客様でいっぱいでした。 



ぽかぽかとした陽気で、皆さん楽しそうに散策されておりました。








嵐亭横の桜、立派です。







嵐電はいつみても風情がありますな。


黄砂がえらく飛んでいるようですが
http://www-cfors.nies.go.jp/~cfors/dust_gpv.html
鼻うがいの案内もリンク張らせていただきます

http://www.hanasuusuu.net/ka_hanaugai.shtml
http://www.kenko.com/product/seibun/sei_721033.html
もうしばらく、アレルギーにシーズンが続きそうですね


2011年4月4日月曜日

胃がん撲滅プロジェクト2 その問題点

4月になりました。桜の開花も始まっていますが、まだまだ寒いですね。

関東東北大震災に被災されている方々に心からお見舞い申し上げます。

今日はピロリ菌の話の続きです。

先日 胃がん精密検査の認定医療機関の更新のための講習会に参加してきました。

胃がん検診の精密検査は内視鏡検査ですが、胃がん検診自体は何十年も前から続いている胃透視の検査です。


現在の胃がん検診の問題点は、実際の臨床において、胃がんのスクリーニング検査が胃内視鏡になっており、胃透視を扱うひとがどんどん減っており、今後検診を維持するのが難しい状況となる可能性が高いことです。また、胃がん検診自体の受診率が低く、検診として適当かどうか再検討しないといけない時期にきていることです。他方で、ピロリ菌という胃がんの大きな原因となる菌が発見されたことにより、ピロリ菌を考慮した内容を組み込むことで、検診が効率化される可能性があることです。

講師の方が質疑応答のなかで話されていましたが、全体の認識としては胃がんの調整死亡率が年々さがってきており、現在の検診を続けていけば良いのではとの認識でした。
ABC検診によって得られるメリットが不明なため、データのない現在においては、対策型の検診とするのは不適当だということのようです。 



先日あった、参議院での質問に対する答弁も同様の内容だったようです。


http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/177/touh/t177056.htm
http://blog.goo.ne.jp/miraikibou/e/c0fa51a7b1816eeb773acd337




ただ、これは臨床に携わるものの見方からは大分乖離があるようです。

ピロリ菌自体は胃がんの原因となる菌であることは、現在では誰もが認めるところです。
エビデンスがないということを理由に、それを無視した検診を続けて良いのかという反論もできるかと思います。

細かい話はここでは割愛させていただきますが、実際に検診を行ううえでの方法論は難しいところもあるかとは思います。


ただ、私が期待していたのは、胃がんの原因のほとんどがピロリ菌による感染症で、それに対する国家的なプロジェクトを組むという大見得を菅さんにでも切って欲しかったのです。

ピロリ菌については、まだまだわかっていないことがたくさんあるようです。


日本は先進国の中でも胃がんの多い国です。また、途上国では胃がんに苦しむ方はまだまだ多いです。


外科手術、内視鏡治療、化学療法、日本の胃がん治療は進んでおります。


胃がん検診も海外にはないものですが、胸を張って海外に広めていけるものにしたいものです。