2012年11月27日火曜日

日本辺境論(内田樹さん)とまんが

図書館で借りた内田樹さんの「日本辺境論」を流し読みしました。


流し読みなんで、本の批評は他のひとに譲るとして、
私には最後の章の「辺境人は日本語と共に」で、
まんがと日本語との深い関係を解説しているところが、
「なるほど」と膝を打つ内容でした。

この章では、漢字とかなという日本語の特徴を示したあと、
(かな・表音文字、漢字・表意文字。
表音文字は音声、表意文字は図像。
日本語は音声と図像を並行処理しながら
言語活動を行っている。)
日本の「まんが」の構造も
日本語に準じるものと解説されております。

まんがの「吹き出し」は「かな・音声」の役割を担い、
「絵」の部分は「漢字・図像」の役割を担っているそうです。

「絵」と「吹き出し」で高速、並行処理が可能となり、
内容の豊かな作品が生み出されるようです。

先日のブログのBD(べーでー)のところで、
日本まんがとバンド・デシネとの違いを無意識に質問したように、
まんがを高速処理する方法は自然に身についているようですね。

本を読んでも内容をなかなか再現できないのですが、
まんがは本に較べて比較的容易く再現できる。

まんが以外のことにも利用できたら良いなと思います。



こんな風景、まだ近所にあります。


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