2012年8月26日日曜日

「手塚治虫少年の実像」を読んで

暑い日が続きますが、夏もあとわずですね。

今日は盆休み前に偶然図書館で手にした本の紹介です。
手塚治虫の小学校、(現大阪教育大学教育学部付属池田小学校)、中学校(現大阪府立北野高校)の同級生が書いた手塚治虫論です。残念ながら著者も故人となられており、亡くなられたあと出版されたようです。



面白くて、イッキに読んでしまいました。

裕福な家庭の子供としての生活の様子や、
学校ではいじめられっ子だったと後年周囲には語っていたそうですが、同級生からみたらそうでもなかったという内容など(本を読んだ印象では典型的ないじめられっ子ではないけれど、いじめられっ子の一亜型だったという感想をもちましたが)、兄弟のように過ごしていた同級生のはなしだけに「実像」とつくだけあって、リアル治虫を描いてくれております。

医専に入ったのが徴兵逃れだったことや、
蘭方医の曾祖父の話、
ベトナム戦争を契機としたデイズニー崇拝との決別、
壮絶な胃がんとのたたかいなど、
治虫を通して時代を物語ってくれています。

治虫の作品で
「陽だまりの樹」
「アドルフに告ぐ」
を手塚作品の到達点として特に詳しく紹介してもらっています。


とりあえずこの2作品を手元において、機会があったらまた紹介させていただきます。


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