2013年5月14日火曜日

オールドタイマー/くすりはだすべき?出さざるべき?

急にあつくなりましたね

父から「旧いタイマーをだしてくれ」というリクエストがあり、
納戸から埃まみれのタイマーをだしてきました。

このタイマー、40年前から血沈の時間を測ったり、
レントゲン写真の現像時間を測ったりしてきました。

いまでも、ちゃんと働くところが、
日本製品ってすごいですね。
シンプルなデザインも飽きないところです。

「くすりをできるだけ飲まないようにという本を読んだ」
という患者さんからのお話をいただいて、
そのときはいつも私がお伝えしたいことを
お話しして終わりました。

同じ日に本屋好きのわたしは、
いつものごとく本を購入しようと、
本屋のレジ前でならんでました。

そうすると

「医者に殺されない47の心得 

医療と薬を遠ざけて、

元気に、長生きする方法」

という本がレジ前のワゴンに山積み
されているのが眼に入りました。
「この本のことだったんだな!!」
現在のところ56万部でているとのことです。
なんともエキセントリックな表題で
眉をひそめるところもありましたが、
さっそく立ち読みです。

「薬を3種以上だす医者は信用するな」
「軽い風邪で抗生物質をだす医者は信用するな」

わたしのことではないですか!!

きっと患者さんも「信用するな」
と言われて悩んだんだろうなと思いました。

高齢の患者さんのおくすりは2種で済ます
のは現実的に不可能です。
また、大気汚染の影響下で、
感冒でも気管支炎、
肺炎になられる方が多く、
なかなか抗生物質なしで済ます
のは難しい状況のようです。

香山リカさんと著者との対談です。
一般の医療者は香山さんの意見に近いようです。


最後に、お話をいただいた患者さんに
お伝えしたことを書いて終わらせていただきます。

「医療は病気を治療することとは別にいかに幸せな生を全うし、
死を迎えるかを相談する場にあるようです。
治療はその手段の一部で、医療の全てではありません。
薬を飲まないという選択肢は当然患者さんがもっているもので、
医師は強制は行いません。」

オールドタイマーとそのはなしとなんの関係があるの?

オールドタイマーの持ち主の父は
薬をださないひとでした。
薬をだす私を父はどう思っているのでしょうね。
一緒に働いたことはありませんが、
そのことについては、普段何も言いません。
時代の移り変わりだと思っているようです。

ながくなりました。


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