2010年8月2日月曜日

そんなに休むの?

盆暮れの休みの予定を張り出すと、お言葉をいただくことがあります。

5日程度で、それほど長い休暇の期間のつもりではないのです。

ご高齢の方からのお言葉であることが多いのですが、近くの医療機関が閉まるということで不安に思われるようです。

自分の高齢の両親も、どこかに旅行に行くことを報告するときは、決まって機嫌が悪くなります。

「何かあったとき、相談できる相手がいない。」

学会で休診のときも、同じように不安になられます。きっと「休ませてあげたいけど、休んで欲しくない。」という気持ちの葛藤があるのでしょう。


医療者が休まずに対応すれば良いかというと、医療者の側も高齢の親を抱えていたり、知識のアップデートや、モチベーションの維持など、現代において休まずに仕事をするのはなかなか難しくなっております。

この問題に関して、明確な解決策がないのが現状ですが、高齢者の性質を知り、それに対してきめ細かい心配りを行うことが解決のヒントになるように思います。

これを実現するには、やはりマンパワーが必要です。医療職、介護職、家族、地域の住民が連携して、高齢者を支える社会の実現。

これが理想でしょうか。

断片的には実現しているようにも思うのですが、現実はまだまだ理想から遠いところにあるようです。介護保険の内容の充実、地域で高齢者を見守る体制の整備、介護に時間を費やせるよう、家族の仕事からの開放。このへんがこれから取り組むべき課題と考えます。

今日もかたい内容になってしまいました。

追記:今日も高齢の熱中症の方数人来られました。皮膚温は上昇しており、点滴を行うと改善がみられます。外気温が40℃近くまで上昇するのはやはり普通ではないですね。水分、塩分補給をしても症状の出現がみられており、注意が必要です。


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