今日は古い顕微鏡を紹介させていただきます。
父から譲り受けたものです。
60年ほど前の顕微鏡ですが
今でもちゃんとみることができます。
この顕微鏡を手にいれるために、
わざわざ東京まで
知人に受け取りに行ってもらったと聞いております。
この記事を書くきっかけとなったのは、父から、微動ネジの目盛りの写真を見せてほしい
というリクエストをうけたことでした。
微動ネジは一番下段の写真にあたるのですが、
一目盛まわすと1ミクロン動くようになっているようで、
人の細胞の大きさが50ミクロンなので、
それだけ細かく動かして調べられるということになります。
1ミクロンだけ動かせるネジをつくる技術が当時の日本にすでに存在したことに改めておどろきました。
戦艦大和にはレーダー装置が載っていたように、精密機械をつくる技術が存在したことは歴史の話をみたりきいたりして、おぼろげながら理解できるのですが、実物で確認してみると、現代の工業製品とはまたちがった迫力を感じました。
ちなみにこの顕微鏡の制作は
千代田顕微鏡で今はもう存在しません。
後のミノルタカメラと関連のある会社だったようです。
なかなかデザインも秀逸ですね。 |
TIYODA |
0,001mmすなわち1ミクロン ほこりかぶったままですみません |
この顕微鏡は購入した当時は輸出専用だったようです。知り合いの親戚が千代田に勤めていたそうで、そのつてを頼って入手したようです。単眼だったのを後に双眼に換えたそうです。知人というのは、山科のS先生とのことです。お世話になりました。京都駅でS先生に運んでもらった顕微鏡を受け取ったそうですが、きっとすごくうれしかったんでしょうね。
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