2012年9月30日日曜日

村上春樹さんのことば

台風がやってきて、相変わらず過ごしにくい天気が続きますね。

先日、新聞に村上春樹の領土問題に対するエッセーが載せられていました。
http://www.asahi.com/culture/update/0928/TKY201209270753.html

要約を載せたいのですが、要約も著作権に関わるということなので、解説のみ記させていただきます。

領土問題をきっかけに東アジアが急に不安定になってきていることに対しての警鐘として書かれたようです。

中国や韓国の人々との著作を通しての交流で「固有の文化圏」が形成されつつあることを実感され、領土問題は実務的に解決する問題だと確信されています。

民衆を煽動して紛争を起こそうとする行為を「安酒を煽って騒ぐ行為」にたとえ、理性を失って騒いでいる間は心地良いが、酔いがさめたあとは何も残らず、ただ頭痛がするだけだと蹴散らしています。

急速に全体主義に向かおうとする政治の変化がおこっている背景には、それぞれの国の経済状態が不安定になっていることがあるように思います。その結果起こる戦争のことを考えると、騒ぐのも民衆かもしれませんが、犠牲になるのもやはり民衆です。

安酒は簡単にあおれますし、あおりたくなる気持ちもよくわかります。
ただ、この安酒には不純物が混じっているのか、あおったあと頭痛ですめば良いのですが、命にかかわることもあるようです。
安酒をこらえて、時機がくるのを待つという気持ちも大事なようですね。
お酒が好きな方、たとえが悪くて失礼しました。お酒を中傷するつもりはありませんので、安心して美味しいお酒をお楽しみ下さい。
ちなみに、村上春樹さん、インターネットでみているとノーベル文学賞の候補にあがっているようですね。
神戸高校卒業とお聞きしたことがあったのですが、お父さんのお父さんは西山光明寺の住職さんだったのですね。
近くないひとですが親近感がわきます。


80歳代の叔父が「1Q84」を読んでいると知って、手にした村上本です。
積ん読になっていたんですが、引っ張りだしてきました。
作品に対する考えの変遷もわかり、
まずは「アンダーグラウンド」あたりから読んでみようかと思いました。

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